レニ・リーフェンシュタールさん
ドイツの映画監督
『どんなことがあっても人生にYesということ
どのような不運に見舞われても
人生を愛し肯定するのよ』
オリンピックの公式記録映画が撮影されるようになったのは、
1912 年ストックホルム大会からですが、
初期の作品は競技のプロセスをニュース的に記録したもので、質的評価は高く有りません。
初の本格的長編オリンピック公式記録映画は、
ドイツのレニ・リーフェンシュタールが監督を務めた、
1936年ベルリン大会の『オリンピア』でした。
この1936年ベルリン大会は「ヒトラーのオリンピック」といわれるように、
ナチスのプロパガンダ及び国威発揚の場と位置づけられ、
10万人が収容できる大規模なスタジアムを建設し、盛大に行われた大会です。
人種差別政策を採っていたナチスが、国際オリンピック委員会(IOC)の強い要求により、
このときばかりは政策の執行を凍結したため、
アメリカの黒人選手ジェシー・オーエンスなど有色人種も活躍の場を得ることが出来、
その様子は映画『オリンピア』に描かれています。
それまでのオリンピック公式記録映画とは異なり、
『オリンピア』の芸術的完成度は極めて高かった!
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